うまいもの列伝 -Vol.01-

Reiz2008-02-24


こんばんは、Reiz です。
部屋の中が温まらない...びっくりする寒さです。
こんな寒い夜には...


ということで、鍋料理を紹介しようかなと。


といいつつ、写真が鍋の写真ではない...これ鍋に入る前の「しし肉」なんですよ。
#上にかかっているのは山椒です。


しし肉って、煮込めば煮込むほど柔らかくなり、で、特に脂身はとろけるようにぷるぷるになるのです。
脂身はコラーゲンらしいんですけど、味があって触感もたまらない。
#ジビエなわりには、臭みはまったくナイです。

丹波で食べた牡丹鍋がうまい」と先輩から聞いてから、大山、秩父...と有名所に行ってみたものの、まったくダメ。


まず、しし肉は「煮込めば煮込むほどおいしくなる」のに、

「肉は硬くなるので煮過ぎないでくださいね]

という店員さん...(大山)


「女性の方が脂身は残されるんで、最初から取ってるんですよ」

と得意げに語るおかみさん...(秩父


食べる前から、ショックが隠し切れない事件が起こるわけです。


こんなんじゃ埒があかない!!!


と、先輩の言葉を信じて、丹波篠山に行くことに。
#うまいもののためにはどこにでも行きますよ。


といっても店まではわからなかったんで、後は野生の勘。
さすがは本場。まわりはそこらじゅう「牡丹鍋」の文字。
少々迷いましたが、「天然しし肉」の文字に惹かれて「近又」さんへ。


店員さんの、
「お肉はよく煮込んでくださいね。その方がおいしいですから...」
待ってました...この言葉!


まさしく、煮込めば煮込むほどうまくなるしし肉が、ここにはありました!感動!!
それから毎年1回はお邪魔しているわけですが、しし肉にもアタリ/ハズレがあるんですよ。
猪の個体差にもよるみたいなんですが、脂身の量がその時その時で違うんです。


で、今年は予約の際に「脂身多めでお願いします」の一言を添えたところ、写真のような大当たりなしし肉に出会うことができました。
で、あまりの感動にこの絵を携帯におさめ、その後の鍋の絵をすっかり忘れてしまいました...


ちなみに鍋は深い味噌味。
〆は出汁に卵を落とし、半熟のままごはんにかけて頂きます。うまい!
でも、お鍋で本当にお腹が割れるほど一杯になるので、ごはんまで完食するのが大変です。
#これらの写真は、次回忘れずに...


天然のしし肉はシーズンがあるので、行かれる方はご注意を!
11月15日〜2月15日の期間が猟の解禁です。

初回に20分くらいでしし肉を食し始めてしまい(お店の方から、それくらいと言われていたので...)、食べ進むにつれ、どんどんぷるぷるになる脂身をカンジながら、「次からは30分以上煮込もう!」と誓ったあの日から、今では野菜類を食べつくすまでしし肉を我慢できるようになりました。

他のお店では試していないので、近又さんが一番! とは言い切れないものの、他で頂く必要もないくらい満足しているので、これからもこちらで頂くことになるでしょう。そういう意味では、偏ってるかも...です。

丹波篠山といえば、黒豆も有名で、近又さんの煮豆もとってもおいしいです。

あと、篠山に行くと必ず買う「小西の黒豆パン」。

こちらもほんのり甘く、おいしいです。
#売り切れなことも多いので、食事とか食べる前に買っときましょう!>自分

2008.02.24 Reiz