エジプト記 vol.05

Reiz2007-07-24

旅も終盤。カイロに戻ってきました。
この日はようやくゆっくりでき、9時に出発。
カイロは緯度があがるので、温度は日本の真夏くらいで、といっても猛暑ではなくちょっと暑い日って感じですかね。
過ごし易さが、まったくぜんぜんっ違います。なんで、9時から観光しても大丈夫なんなんですね。
ということで、今日の1枚はダフシュールの屈折ピラミッドです。
ピラミッドって、多分ギザのクフ王のピラミッドのイメージが強いと思うのですが、最初からあのような整ったカタチで造れていたわけではないんだそう。技術的にムリだったんだとか。
試行錯誤の繰り返しであのカタチにたどり着いたことが、よくわかる途中経過のピラミッドが本日紹介しているピラミッドになります。
屈折ピラミッドはクフ王のお父さん(スネフェル王)が造ったピラミッドです。
そのころからピラミッドの傾斜は52度とすることで、より強いピラミッドパワーが得られると信じられていたそうです。
なので、その角度で造りたいんだけれども、同時期に造っていたピラミッドが途中で崩れてしまったため、このピラミッドも崩れることを恐れたファラオが、傾斜を途中から43度に修正したためこのようなカタチになったとか。
その後、息子のクフ王の時代には技術力が進歩し、傾斜52度のピラミッドが完成することなります。
ピラミッドっての表面ってギザギザなイメージがありますが、このピラミッドの表面のように当時は化粧板で覆われていたのだそうです。このピラミッドではかなり残っていて、ちゃんとイメージできますよね。当時は美しかったんでしょうね。
この化粧板も利用価値が高いので、ギザのピラミッドとかでは持ち去られたそうです。ダフシュールは少々遠方にあるため、持ち去られなかったのだとか。こんな話ばっかですね。
ということで、おまけの1枚はアラバスター製のスフィンクスです。

どんだけスフィンクスが好きなんだか?というくらい出場回数の多いスフィンクスですが、このスフィンクスはメンフィスという場所にあり、ギザのスフィンクスの次に大きなスフィンクスになります。
といっても高さは2.5mくらいですかね。
こちらは保存状態がとてもよく、端正な顔立ちが印象的です。
顔の印象から、ハトシェプスト女王の時代のものでは?と言われているそうです。
フォラオの顔はみなさん典型的な二枚目顔で、だからこそカルトゥーシュがないとどのファラオの時代のものかわからないんだそうです。
ただ、ハトシェプスト女王は女性なのに男性のファラオと同様に付け髭(顎が長いのではないですよ。ちゃんと像には耳にかけて紐も再現されてます)をしていたのですが、女性らしさを表現するためにその時代に造られた像は柔和な顔で造られたのだとか。
この像は、確かにとても穏やかな優しい顔をしていました。
ということで、おまけなのにちょっと大きめな写真でどうぞ。

2007.07.24 Reiz